エスビット vs ニチネン 固形燃料比較_まとめ

エスビットのポケットストーブと、ニチネンの固形燃料で、だいたいの調理を試してみたところで、いったんまとめておこう。
比較といっても正確には、ニチネンの固形燃料が、エスビットのポケットストーブに対して、どれくらい使えるかという考え方ではあるけど。
使うモノは、改めてこんなの。



コストパフォーマンス比較
「カレーピラフ+スープ+お茶」を作ったとき(エスビット使用テストニチネン使用テスト)に、どのくらい燃料費がかかるかで比べてみるとーー。
ニチネン 固形燃料の場合、2個使用。
ということは、燃料1個あたりの価格が19.95 円(税込)だから、今回の燃料費は39.9円(税込)になる。
エスビット 固形燃料ミリタリー(14g)のときには、お茶を沸かしていなかったが、おそらく1/4個で250mlくらい沸かせそうなので、都合1.5個のタブレットを使ったということにしておく。
となると、1タブ個あたりの価格が、36.67 円(税込)なので、55.00円(税込)ということになるだろうか。
約1.4倍、Esbitの方が高くつくという結果になった。
携帯性
以前もざっと計算したように、複数携帯する場合、当然燃料の重量が軽いエスビットの方が有利。
Esbitは燃焼台+燃料12タブで合計約255gで、ニチネンは燃焼台+燃料12個で計約388g。
燃焼効率の違うものを、同じ個数で比べて良いのかという問題もあるけど、厳密に比較したところで、エスビット有利に変わりはないだろう。
また、収納スペースの問題を考慮しても、コンパクトに収まるEsbitの方が、携帯性は遙かに上回るのは、覆しようはないだろう。
使い勝手
これは、トレッキングやキャンプの最中に、どのように火を使うかによって、大きく評価の分かれるところかもしれない。
ラーメンを作ったり、ドライーフードを戻したりと、とにかくお湯を早く沸かせればいいというのであれば、間違いなくエスビットの方が高性能だ。
一方で、調理をしようとしたら、火が強ければいいというわけではない。
どちらにせよ火力調整がしにくい構造ではあるので、適材適所で使い分けるのが、一番良いのだが。
とくに印象に残ったのは、ニチネンの固形燃料を使うと、1人分(0.5〜1合ほど)のご飯を炊くのに、一個の燃料でちょうどいい時間で炊きあがること(1合以上の分量の場合は、未確認)
米を炊く場合は、そのまま火にかけ、放っておけばいいので(危険がない程度にではあるが)、これは便利だ。
個人的な結論
高地での使用テストをしていないので、何とも言えない部分は残っているが、今のところの結論としては、ソロの場合は、ニチネンの固形燃料を使おうと考えている。
上に書いたように米を炊くのに適しているからだ。
先日カレーピラフをつくったときに、買い直したトランギアのメスティンとともに使ったが、本当に具合が良い。
いずれにせよ、固形燃料をメインのストーブとして使うことは考えていない。
メインがガスかアルコールなのは変わらないので、シングルバーナーでは足りないときに、補足して使うことを考えると、ぼくの場合、そういう選択になる。
湯を早く沸かしたいときなどは、ガスかアルコールのバーナーを使えばいい。
あと、エスビットの固形燃料に関して、デメリットとして気になるのは、使用後に鍋底にかなりススが付くこと。
キャンプ場などで、その都度、洗剤と水で洗えるならいいが、2日以上の山行には、結構この問題は大きい。
1〜2泊ならとくに、ニチネンの燃料を3〜4個持って行けば、それほど嵩張らないし、かなり有効に使えそうな気がしている。

森 薫

雑誌編集者、webコンテンツディレクターを経て独立。コロナ禍を機に半農半X生活へ移行、「X」は表向きライター業、実際は単なる車中泊トラベラー?!

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