【自転車DIY】GIANT(ジャイアント)のクロモリロード「Peloton」を街乗りコミューター仕様にカスタム

リペア

 

自転車大好きなのですが、細かな部分まで突き詰めると、どうもお気に入りのものが既製品のなかには見つからない…。

そんな悩みを持っている方がどれくらいいるのかわかりませんが、私はそうです。

全体的には古さと新しさがうまい具合にマッチしていて、パーツの精度もキープしつつ、スタイルやカラーリングの好みは譲れない、なんてなったら、お店にカスタムを頼むか、自分で組むしかないわけです。

と、最近はパーツ漁りと組み立てに夢中に。

テレ朝の「大改造!!劇的ビフォーアフター」バリに、ダメなところ・改善したいポイントから全工程を見せていきたいと思っています。

 

今回のお題:GIANT「Peloton」を街乗りコミューター仕様にカスタム

今回のお題は、GIANTの「Peloton」。

大好きな細身のクロモリ、1インチのスレッドヘッド、それでいてエンド幅が130mmと現代のパーツとの互換性もばっちり。

「GIANT」というと、コスパの良いクロスバイクのイメージが強く、ロゴがガーンとプリントされていて、デザイン的に好みじゃないなと思っていたのですが、こんなシックなフレームも作っていたんですね。

「Peloton」というネーミングの由来を調べてみると――。

「peloton」は集団という意味ですが、サイクルロードレースでは主にメインの先頭集団を指します。

「EFイングリッシュライブ」より 

やけに威勢がいいじゃないですか。

でも、残念。今回は大人の街乗りに仕上げていこうと思っています。

能ある鷹のように、走りのポテンシャルは隠しておいて、端正なルックスを研ぎ澄ます方向でカスタムしたいと考えています。

 

全体のカラーコンセプト

ふだんはシルバー・パーツのほうが好きなのですが、フレームがシルバー(ちょっと赤みがかっていますが)なので、ハンドル、ステム、シートポスト、クランク、ディレイラーなどはブラックにしてみたらどうなるだろうと魔が差します。

意外と見たことないんですよね。

黒フレームに黒パーツ、黒フレームに銀パーツは結構あって、銀フレームに・銀パーツもたまに見ます。

銀・銀はピスト系を中心に、細身クロモリフレームが特徴の「Calamita Due」にも以前そんなカラーリングがあった気がします。

余談ですが、King Gnuの常田大希が「Calamita Due」だったなと調べ直したら、シルクブラッシュというシャンパンゴールドのようなカラーでしたね。

(ロードバイク紹介の位置から再生スタートします)

 

シルバー&ブラック+αのカラーコーディネイトに

話を戻して、今回は銀・黒です。

そこに挿し色として、サドルやグリップに、ベージュ~ライトブラウンな色味がイメージです。

ヤフオクで落とした福袋的な中古パーツセットに、SHIMANO SORA FC-R3000 クランクセットのブラックパーツ一式があったので、それでいけるかと思い仮組してみます。

このフレームのシートポストのサイズは、31.8mmとともに一般的な27.2mmのものが入らなかったので、直径26.8mmかな。

手持ちはないので、仮で金づちの上にサドルを載せてているのはご愛敬ですが、全体の色のバランスは悪くないでしょう。

サドル、グリップ(あるいはバーテープ)、ケーブル類のこまかなコーディネイトを詰めていけば、まあまあオシャレな感じも出る気がしてきました。

シフトケーブル用にシルバーのアウターを使ってみましたが、ここでは黒でもいいかな?と、やってみて思いました。

 

クランクのカスタム計画

仮組したところで、色の組み合わせにはしっくりきたのですが、一方で形状にとてつもなく違和感を抱いていました。

まずは、クランク。

やはり細身のクロモリフレームに、エアロデザインを施したシマノの現行パーツは合わないですね。

ゴテッと感が出てしまってます。存在感、大きすぎ。

フリマに出して、その資金で、スギノあたりのシンプルなクランクに変えたいなという目論んでみます。

 

ステム/コラムのカスタム計画

もう一つは、ハンドルというか、ステム/コラム周り。

いったんGIZA PRODUCTSのステムアダプターで1インチ(22.2mm)のコラムを、31.8mmのOSに変更して、手持ちのステムとハンドルを取り付けてみたのですが。

やっぱこちらも野暮ったいです。

細身のコラム(&ハンドル)にすればいいのかもしれませんが、だとしたらスレッドステムにしてしまえばいいということですね。

やはりオーソドックスな組み方が一番しっくりくるという、基本に立ち返ります。

 

 

ハンドルのカスタム計画

また、フラットバーはあまり好きではないので、せっかくなので、ライザーバーかプロムナードバーにして、コミューターっぽい感じにしようか、と。

こういったタイプのハンドルのブラックは、なかなか中古では出てこないので、アマゾンやワールドサイクル、WiggleなどのECサイトを物色します。

妥当なところで、Beamのプロムナードあたりでしょうか。

 

 

シートポストで躓く

上でシートポストは、26.8mmかな?と書きましたが、注文したものが届いたら、これまた微妙に入りません。

ということは、26.4mmか…。

ワールドサイクルに頼んでいたので、受け取りまで約1週間。

それ以外のパーツは、ヤフオクやらメルカリやらアマゾンやらから続々と集まってきたので、一気に組み直したのですが、サドルだけ付けられない状況で、さらに1週間待つことになるとは。

なんだか悲しい盗難車のような風情が身に沁みます。

 

カスタム完成車はいかに?

仮組~試乗

さらに数週間が経ち、ようやく全パーツが揃ったので、組みたてます。

微妙なところも少しずつ変え、統一感は出てきたな、と。

クランク問題も、ヤフオクで見つけた「訳アリ品」で解決。

そもそも48-36Tの2段だったもののアウターの歯を削ってチェーンガードとして使っていた方が出品していたのです。

しかも、スギノのXD2。

歯を削るまでの手間はかけないでしょうが、36~39Tのインナーで実質1段として使う前提だったので、願ったり叶ったりのレア物。

こんなこともあるものです。

結局soraの9速は外して、10速仕様に。

105のリアディレイラーが手持ちであったので、そちらに。

10速仕様のサムシフターを持っていなかったので、ダイアコンペのWレバーに。

サドルとバーテープの色のトーンがもうちょっと揃えたいなとか、微妙な色味の問題もあったのですが、そのあたりも解決。

サドルは、FUJI「FEATHER CX+」から外したものがヤフオクに出ていたのですが、そちらの色がコルクのトーンには近かったですね。

 

 

森 薫

雑誌編集者、webコンテンツディレクターを経て独立。コロナ禍を機に半農半X生活へ移行、「X」は表向きライター業、実際は単なる車中泊トラベラー?!

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