靄の中の風景_雲取


(富田新道サワラノ平あたりの林)
あんまり山行記はアップしてなかったのだけど、書くこともないので、7/16-17の雲取行きを。
今年前半最後の奥多摩ですね。
次は台風が終わる時期まで、奥多摩には行かないだろうから、一応歩き納め。
7/16(金)
朝、案の定、寝過ごした。
できれば、奥多摩駅から鍾乳洞へ行く8時台のバスに乗りたかった。
それだと家を5時半に出なくちゃいけないのだけど、起きたのが5時半…。
まあ、奥多摩に向かう電車の中で、目的地を変更することも想定しつつ、結局鍾乳洞行き10時台のバスに乗る。
雲取周辺のテン場や避難小屋へは、休憩を入れて約6時間前後かかる計算なので、何かトラブルがあったら、日暮れが迫っていて対処できる選択肢が少ない。
なので、あくまで慎重に。
やっぱ、早起きは三文の徳。
その徳を、この日は失ってしまっていたわけで。
林道を歩いてみて、少しでも体調などに異変があったら、周辺の巨木シリーズでも見ながら引き返すのも、いいかな? その後、どっかのキャンプ場で一泊すれば、じゅうぶん楽しい休みだなぁと、気持ちにゆとりを持って。

午前11時に歩き始めた頃の天気は曇り。
ちょうどいい感じ。
晴れて気温が上がって欲しくもないし、雨も降ると何かと面倒だし。
2時間ほど林道を歩き、思った以上に暑さによる消耗もなかったので、そのまま雲取山に向けて続行。
ただ、吊り橋からサワラノ平に上がる登りが、結構辛かった。
基本的に登りはヘタレなのだけど、1ヶ月ほど歩いていなかったせいか、やはり暑さのせいか。
辛いとはいえ、この辺りの林が好きなので、今回の目的の一つはクリア。
1500mを過ぎたあたりからガスってきた。
霞の中の林の姿も、またいい。
小雲取と奥多摩小屋の分岐に辿り着いたのが、だいたい16時半。
ほぼコースタイム通り。
ムリをせず、さっさと奥多摩小屋へ。
奥多摩駅までに十分に水分を摂った上で、スポーツドリンクを合わせて2リットルの飲み水を持ち運んでいたけど、小屋に着いた時点で、ほぼ飲み干していた。
普段の約1.5倍の消費量。
曇っていたとはいえ、それなりに暑かったということか。
晴れて直射日光を受けていたらどうなっていたんだろう?と、ちょっと反省。
さて、テントを張り終わった直後に雷雨。
ラッキーというか、アンラッキーというか。
雨も強いし、雷も近い。
今回のテントは、Nemo Meta 1Pだったのだけど、こんな激しい雨の中で使うのは初めて。

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このテントも4-5回使ってみて、それぞれのコンディションに対する特徴は掴めてきたので、今度改めてまとめておこう。
さて、今日の目的の一つは、ゆっくりワインを楽しむことでもあったのだけど。
1000円程度のワインでは最近気に入っている、コノスルのオーガニックを頂いたので、せっかくなら、山の上で飲もうと。

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ところが、大雨でゆったりできる状況ではない。
なので、軽く腹ごしらえをしてさっさと寝る。
深夜に少し起きたら、すっかり雨は止んでいた。
星空もきれい。
久々に満天の星を見れただけで、来て良かったかな。

 

今年前半最後の奥多摩。次は台風が終わる時期まで、行かないだろうから、一応歩き納めですね。
7/17(土)
4時起き。
一応、雲取山頂まで行ってみるも、山頂周辺は曇りで視界はほとんど無し。
ただ、山頂に行ったみただけ。っていう結果か。
奥多摩小屋あたりまで戻ると、晴れていて、富士山も見える。

けど、山梨方面の雲をみると、雲取でギリギリだったんだなと実感。
今回、甲武信や八ヶ岳あたりにしようかとも思ったのだけど、絶対にムリだったな、と。
とりあえず、七ツ石山に上ったところで、帰りは、鷹ノ巣〜六ツ石経由で奥多摩駅まで降りようと決める。
本当は鷹ノ巣から倉石に下るルートが好きなのだけど、奥多摩駅までのバスを待つのが面倒な気分だったので。

晴天が続いたので暑くなってくるのが嫌だったのだけど、鷹ノ巣周辺からガスってきた。
六ツ石分岐あたりでも、靄の中。

そのまま、奥多摩駅に向かう。
実際のところ、ここからの道はあまり好きじゃない。
杉林が多いし、足下は沼のようなトレイルも多いので。
一度、奥多摩駅から上ってきたことがあるけど、駅から山道の入り口までもたるい。
今回下って、都合1往復したので、今後はできるだけ行かないようにするかも。
14時ちょっと過ぎに奥多摩駅着。
帰りも、ほぼコースタイム通り。
下りたら、急に“夏”が来た。
奥多摩駅周辺でも30℃近くあったのかな。
なんだか今回は反省のほうが多いかもしれない。
とくに荷物について。
まず、持って行っていたのだけど、ハッセルの出番はナシ。
わざわざ大きいフィルムで撮りたいと思う瞬間がなかったというだけど。
たとえ山行でも、中判フィルムで狙いたいのは、風景ではなくて、あくまで瞬間、というか空気感。
それを感じられなかったということは、自分の体力・気力にゆとりが無かったということでもある。
何はともあれ、結果、カメラ一式の2kgは単なる重し。
この時期は、その半分でも1/4でも水分を確保した方が、精神的なゆとりに繋がるか。
もう一つは、久々の山行だったので、うっかり持って行くのを忘れてしまったのが、ニー ストラップ。

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古傷の名残か、歩き方の問題か、疲れがひざに出やすい体質なのだけど、これでかなり解消できていた。
今回は無しでも大丈夫だったけど、何かあって、もう1-2時間歩かなければならない状況に陥ったとき、ひざが持ったかどうかは微妙。
やっぱ、準備はしっかりせねば。

森 薫

雑誌編集者、webコンテンツディレクターを経て独立。コロナ禍を機に半農半X生活へ移行、「X」は表向きライター業、実際は単なる車中泊トラベラー?!

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